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2012年2月29日水曜日

Snowing

雪が降っている。そろそろ春到来かと思ったところに降雪。あたり一面銀世界。

ただ、今年のボストンは比較的過ごしやすい冬となっている。Cambridgeの町を流れるCharles Riverも数日凍っただけで、凍てつくような寒さも数えるほど。

冬シーズンを到来する前に、スノーブーツを買ったが、これまで5回くらいしか活躍していない。今日はそのスノーブーツが大いに活躍した。
凍ったCharles River(1月)

2012年2月20日月曜日

The Future of Globalization

今学期、Summers教授とPritchett教授が教える「The Future of Globalization」の授業を聴講している。

Memorial Hall(イベントホール)
この授業はグローバル化が経済・政治・社会に与えるインパクトを明らかにしていくことを目的にしている。

Summers教授は財務省長官、国家経済会議(NEC)委員長を歴任し、ハーバード大の学長も務めた人物だ。Pritchett教授は世界銀行出身者で開発経済の第一人者。ちょうど半分ずつ授業を受け持っている。

Summers教授はPritchett教授と違いあまりフレンドリーな感じではないのだが、学生に経済・貿易の基礎を真摯に教えようとする姿勢は素晴らしい。クラス終了後は常に拍手が沸き起こる。


サマーズ教授曰く、国際社会の協調をより困難なものにしている理由として以下の6つを挙げている。
・Rise of BRICs in world economy(新興国の台頭)
・Growing inequality within countries(格差の拡大)
・Domestic political hurdles(国内政治の混乱)
・Financial crisis and weakening commitment to global capital(金融セクターの地位低下)
・Declining scope for manufacturing (製造業の低迷)
・Concerns about sustainability and climate change(持続可能な社会と環境問題)

更に自由貿易の重要性を強調する。

但し、自由貿易面のメリットだけを教えるわけではない。自由貿易に否定的なDani Rodnik教授を招き、自由貿易のメリットとデメリットを、Summers教授とRodnik教授がディベートを通して明らかにしていく授業があった。

学部生や経済を知らない人でも履修可能な授業となっているため、内容はあまり深く突っ込んだものではないが、政権の最前線で活躍していた人物から話が聞けることは貴重だ。

2012年2月16日木曜日

Library

ハーバードには73つの図書館がある。

今日はどの図書館に行こうか、まずそこから頭を悩ます。

お気に入りの図書館は、WidnerとLamont。

Widner図書館は世界一の蔵書数を誇っている。タイタニック号の沈没により死亡したハリー・エルキンズ・ワイドナー(ハーバード大卒業生)の親が本を集めるのが好きだった息子を偲んで大学側に図書館の建設費を寄贈して建てられた図書館だ。図書館の中の写真は撮れないので、お見せすることができず残念なのだが、重厚な雰囲気に圧倒される。世界で最も美しい図書館のランキングでトップ25の一つに含まれている。
24時間空いているLamont図書館

Lamont図書館はYard(大学)にある図書館の一つで、唯一24時間空いている図書館である。

ここの学生の勉強量は半端ない。若い学生たちが必死になって勉強している後姿を見ると、こっちも大いに刺激を受ける。この差が今後の人生に大きく影響するのだと。

今日も学生たちは遅くまで勉強をしている。

2012年2月8日水曜日

Hard SkillとSoft Skill

学期の初めに、必ずShopping Dayという期間が設けられている。これはSFCにもあった制度だ。この期間(通常二日間)を使って、学生は、教授が今学期どのような内容を教えるのかを吟味する。シラバスを見て面白いと思っていたのに、教授の教え方や雰囲気(話し方や生徒への接し方)を見て変更することが多々ある。まさにピンとくる授業の買い物をしている感覚である。


履修科目を決定するに当たって、一つ決めていることがある。それは、Hard SkillSoft Skillのクラスをバランスよく履修すること。

YardにあるJohn Harvard像
Hard Skillとは分析する能力を養うスキル。すなわち、経済学や統計等がここに入る。一方Soft Skillとはネゴシエーション、リーダーシップ、倫理が入る。

ここKennedy SchoolSoft Skillを重視している面が強い。リーダーを養成することを主眼に置いたプログラムなので当然の事だろう。そのため、Soft Skill関連授業の数は圧倒的に多く、教授の布陣も最高峰レベルである。

ただ、Soft Skillだけでは足りないのではないか。

今後上に立つべき者として、Soft Skillに加えて、この世の中で起こっていることを客観的に分析できる能力、すなわちHard Skillも必要であると思う。グローバル社会に生きる人間として、世界経済を分析する能力、氾濫する情報に惑わされないためにデーターを客観的に分析する能力は大切なのではないか。


そのような問題意識のもと、
春学期に履修する科目は以下の4つ+1つの聴講に決めた。

  国際経済学(Jeffry Frankel教授)
  計量経済
  行動決定論
  リーダーシップ論
  グローバル経済(Lawrence Summers教授他、聴講)

それぞれのクラスの詳細は今後紹介していこうと思っている。

2012年2月4日土曜日

Super Bowlとコマーシャル

この日は、アメリカで最も重要なイベント、スーパーボールの試合。

残念ながら地元England PatriotsNew York Giants17-21で惜敗。

前半はイタリア人の自宅で観戦、後半は同じプログラムに通う生徒が企画したパーティーに参加した。余談となるが、ハーフタイムの時に移動したのだか、町はゴーストタウン化していた。みんなテレビを見ていたんだろう。

このスーパーボール、もう一つ面白い見方がある。それはスーパーボールで流されるコマーシャルに注目すること。そうすると、今伸びている企業が分かるのだ。

テレビ中継の視聴率1991以降22年連続で40%を超えている。今年のスーパーボールは、米国内の視聴者数が約11300万人と米国のテレビ史上最多を記録したようだ。このため、テレビ中継に流されるコマーシャル枠の価格は世界で最も高額と言われている。それだけのお金を払える企業は、今を輝く企業ともいえる。

今年のスーパーボールはどうだったか。

韓国勢の台頭が著しいかった。特にHyundai。前半のコマーシャルのほとんどがHyundaiの車だった。

日本勢はどうか。唯一Toyotaが存在感を示していた。昔はもっと日本勢が出ていた気がするが。

スーパーボールで盛り上がった反面、日本の存在感の低下が垣間見える日でもあった。