ページビューの合計

2012年2月20日月曜日

The Future of Globalization

今学期、Summers教授とPritchett教授が教える「The Future of Globalization」の授業を聴講している。

Memorial Hall(イベントホール)
この授業はグローバル化が経済・政治・社会に与えるインパクトを明らかにしていくことを目的にしている。

Summers教授は財務省長官、国家経済会議(NEC)委員長を歴任し、ハーバード大の学長も務めた人物だ。Pritchett教授は世界銀行出身者で開発経済の第一人者。ちょうど半分ずつ授業を受け持っている。

Summers教授はPritchett教授と違いあまりフレンドリーな感じではないのだが、学生に経済・貿易の基礎を真摯に教えようとする姿勢は素晴らしい。クラス終了後は常に拍手が沸き起こる。


サマーズ教授曰く、国際社会の協調をより困難なものにしている理由として以下の6つを挙げている。
・Rise of BRICs in world economy(新興国の台頭)
・Growing inequality within countries(格差の拡大)
・Domestic political hurdles(国内政治の混乱)
・Financial crisis and weakening commitment to global capital(金融セクターの地位低下)
・Declining scope for manufacturing (製造業の低迷)
・Concerns about sustainability and climate change(持続可能な社会と環境問題)

更に自由貿易の重要性を強調する。

但し、自由貿易面のメリットだけを教えるわけではない。自由貿易に否定的なDani Rodnik教授を招き、自由貿易のメリットとデメリットを、Summers教授とRodnik教授がディベートを通して明らかにしていく授業があった。

学部生や経済を知らない人でも履修可能な授業となっているため、内容はあまり深く突っ込んだものではないが、政権の最前線で活躍していた人物から話が聞けることは貴重だ。

0 件のコメント:

コメントを投稿