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2012年3月12日月曜日

レバノン、シリアの国境へ

二日目。

最初に訪れた所は、ラビンセンター。

イスラエルの歴史博物館。ラビンセンターでは、イツハク・ラビン元首相の娘さんから話を聞く機会があった。ラビン元首相は、パレスチナとの和平を推し進め、1994年にノーベル平和賞をもらった人物である。しかし、1995年に極右の青年に銃で撃たれ志し半ばで亡くなった。

ラビン元首相の娘さん
彼女が強調した言葉がある。「協調、理解、傾聴」。アラブ諸国にとってイスラエルはパレスチナ地域の侵略者。イスラエルにとってはここはPromise Land。領土問題、そこに宗教、国際社会の思惑が重なり合い、状況を複雑化させている。

「平和」。先は全く不透明。一生解決しない問題かもしれない。

午後は、イスラエルの北部に移動。シリアとレバノンの国境近くまで行った。

レバノンはイスラム武装組織ヒズボラが拠点を置く国である。その国とはわずか6年前まで戦争を行っていた。レバノンとの国境まで約800メートル。目と鼻の先である。今でもUNがパトロールをしている。いつ戦争が起きてもおかしくない地域だ。
レバノン国境

「あの丘から大砲が撃ち込まれた。今いる町は火の海になった。」元軍人のガイドからの話は戦慄を覚える。

そしてゴラン高原へ。ここは1967年の第三次中東戦争(六日戦争)でシリアから奪取した場所だ。今でも多くのシリア人が残っている。そしてシリアに忠誠心を誓っている住民が数多くいる。途中、放棄された家(今残っているのは土台のみ)が多く残されていた。

シリアとの国境近くに立ち寄った際、三大霊山の一つ青森の恐山に行った時に感じた雰囲気を思い出した。どんよりした天気がそう感じさせたのかもしれないが、重たい空気が流れているように感じた。

夜はゴラン高原で宿泊。

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