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2012年3月14日水曜日

パレスチナへ

(右)アッバース大統領、(左)アラファート前大統領
パレスチナ西岸地域に入った。PLO(パレスチナ解放機構、Palestine Liberation Organization)のchief negotiatorと会うためだ。

ここはイスラエルではない。イスラエルと敵対している地域である。

パレスチナに入るためにはチェックポイントを通過しなければいけない。ここを通り過ぎると、雰囲気は一変する。人種、宗教、文字、すべてがイスラエルと異なる。ここは、モズラムの地域。町は汚い。道路はクラクションが鳴り響き、秩序は守られていない。

チーフネゴシエーターRabbo氏
PLOのチーフネゴシエーターYasser Abed Rabbo氏と会った。PLOは直近の選挙で敗れ、政権をハマスに譲った。しかし、イスラエル、アメリカはこのハマスをテロリス集団として、正式な政府として認定していない。そのため、PLOが引き続きイスラエルとの交渉パイプを持つ唯一の政党となっている。よって彼が事実上のパレスチナ側の交渉トップを務めている。

パレスチナの主張は以下の2点。

・二つの国家(two nations)を設立すること:イスラエルとパレスチナ国家
・1967年以前の国境に戻すこと(1967年の六日戦争の敗北によりパレスチナ領土は大幅に削減)
PLO本部

この点イスラエルはなんと言っているか。

建前上、イスラエルは二つの国家を支持することを表明しているが、本音は違う。現在極右のネタニアフ首相が政権を握り、パレスチナの国家設立は賛成していない。また、国境を67年以降に戻すことにも賛成していない。

Deadlock

今回、幸いにもイスラエル側、そしてパレスチナ側の意見を聴くことができた。知れば知るほど、双方が歩み寄る可能性は低いように思う。この問題を解決することは果たしてできるのだろうか。

Yasser Abed Rabbo氏は言う。「一日たりともこの問題から頭が離れたことはない。そして私たちの子供たちもあなた方のように勉強に集中させてあげたい。」

今の自分の立場を改めて幸せに思う。

街並み

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