第70代財務長官のルービン、第71代財務長官のサマーズが一つの壇上に並んで座っている構図はそう見られるものではない。
左からサマーズ教授、プリチェット教授、ルービン元財務長官 |
ディベートは、2008年のリーマンショックの話から始まり、年金問題、財政規律問題の話に及んだ。
ルービン元長官が最後に強調した言葉が印象的だった。
「政策を決定する時、最後に重要になるのはモラル、そして哲学である。」
いくら高度な理論を駆使して政策決定を試みても、行くつくところは自分自身のモラル。重い言葉である。
雪印集団食中毒事件、オリンパスの損失隠し、三菱自動車リコール情報隠ぺい事件、企業不祥事を挙げだすときりがない。そして思う。その時にトップが正しい判断を下し行動をしていれば、今頃大きく運命は変わっていただろうと。
自戒を含めて、モラルと哲学の重みを再認識させられた時間だった。
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